MM2R プレイ日記 10

「メタルマックスメーカー」的なものについて

「MM2R プレイ日記 7」で、楽しみ方の模索として「オリジナル・チャレンジハント」というのを考えてみたが、結果、数は少ないが、手応えのあるバトルがいくつか見つかった。個人的には「ATプロメテウスのむれ」が楽しかった。

ただ、けっこう色々な敵をキラ化で強化して戦ってみたが、結局、ザコ敵で手応えのあるバトルは、もうこれ以上は見つからなさそうだ。多くの敵は攻撃がワンパターンで、キラ化でHPや攻撃力が上がっても、単調な長期戦は苦行でしかない。

RPGでは、せっせとパーティを強化するというやり込みが多いと思うが、それが完成に近づいたとき、接戦を楽しめるバトルが無くなってしまっているというのは、よくあることだと思う。

この手のニーズは必ずあると思うので、今後、昔やったお気に入りのゲームの中に、より歯ごたえのある難敵や、新たなシナリオやクエストを作り出して、育成したパーティを活躍させるような楽しみ方が、少しずつ一般化していくのではないかと思う。今でも、ソフトを解析して改造して、こうした楽しみ方をしている人がいるし、また「スーパーマリオメーカー」のようなソフトは、まさにこの作る楽しみを体現したものだと思う。MM4の有料での賞金首の追加は、そういう意味で夢のようなシステムだったが、あんな感じで、永遠とより強い賞金首を追加していけたら、コアなファンは喜んだだろう。

MM2Rでのバトルを振り返ってみると、楽しいバトルというのは、いくつか工夫が盛り込んであることがわかる。もし将来的に「メタルマックスメーカー」のようなシステムができたり、あるいか解析とか改造といった遊びがもっと市民権を得て、昔馴染みのゲームに新しい要素を登場させるような遊び方を誰でも気軽にできるようになったら、以下のようなことを意識すると良いものになるんじゃないかと思う。

  • 3連戦(異なる攻略スタイルが要求されるもの)
    • MM2Rのラスボス戦がまさにこれの好例だと思う。強制的に3連戦でもよいが、ヴラド戦のように、2連戦のあと、一度補給や戦車の乗換えができる(ただし町へは戻れない)休止を入れると、牽引車も含めた攻略法を考えることになるので、面白い。
    • パトロバードⅡの後のゲオルゲ、などもこのパターンの一種で、けっこう色々なパターンが作れると思う。要求される攻略法が異なるようにすることが大事で、複数相手の戦いから単体相手に変わるとか、弱点属性を真逆にするとか、そのあたりを工夫すると面白くなるはず。
  • ボス+ザコ召喚(ボス強化)
    • MM2Rの「ダイダロス / エクスダイダロス」や「テュポーン」が好例で、召喚された「解体コプタ―」や「メカニコプタ―」が本体を改造することで攻撃力がどんどん上がり、拮抗した戦いでもバランスが崩れて敗北するため、緊張感のあるバトルになる。

これ以外にも、「U-シャーク」のように、プレーヤーに有利な状態異常(例:セメント状態)が水中に潜ることでリセットされるパターンや、「ホバリング・ノラ」や「ラグナ=ロック」のように迎撃や回避など守りが強力なパターンなど、色々ある。

他のRPGも含めて、楽しかったバトルがあれば、何か理由があるはずなので、それを参考にして新しいバトルを考えていくと、きっと面白いものができると思う。